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「双11」に続いて「黒五」も! 中国の消費者が世界を買いまくる

最終更新:2018-08-15 13:17:05市場レポート

中国では、もともと「独身の日」だった「双11」、つまり11月11日がネットショッピングの日として認識されるようになってもうすぐ10年です。

アリババのタオバオ(現在の天猫Tmall)から始まったこのブームは、ほかのeコマースサイトの参入もあって右肩上がりの成長を続けています。

ネットショップ

では、2017年の売り上げはどれほどになったのでしょう? 中国のさまざまなメディアが、Tmallの場合、11月11日のみで1682億元(約2兆8000万円)、JD.com(京東商城)では11月1~12日で1278億元を売り上げたと伝えています。

中国のデータ分析会社Syntunによれば、今年の「双11」には中国のEコマース全体で2539億7000万元を売り上げ、13億8000万個の荷物が発生したといいます。商品別の売り上げの内訳は、大型家電が15.2%、携帯電話が8.7%、スキンケア用品が5.6%、ベビー・マタニティ用品が3.6%など。

ところで実は、中国の「双11」は11月11日だけでは収まり切れなくなり、ここ数年、中国では第2の「双11」としてブラックフライデーが浮上してきています。(ちなみに金曜日は中国語で「星期五」なのでブラックフライデーは「黒五」といわれています。)

ブラックフライデーとは、アメリカの感謝祭(11月第4木曜日)の翌日の金曜日のことで、クリスマス・セールが始まる日として知られています。今年は11月24日がそのブラックフライデーにあたりました。

ほんの十数日前に大量の買い物をしたはずの中国の人々は、ここでも旺盛な購買意欲を見せ、Tmallグローバルなどを通じて、アメリカのメイシーズやドイツのメトロをはじめとした世界56の国と地域の小売店から買いまくっています。最初の3日間の取り引きは前年比200%増以上となっているとか。

中国政府は2017年12月1日から一部の消費財の関税を暫定的に引き下げると発表しました。対象となるのは、粉ミルクや紙おむつをはじめとする商品で、業界関係者の多くは、これによってさらに越境eコマースが活気づくとみています。

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