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[ 市場レポート ]

【単月訪日数】シンガポール観光客、1月として過去最高の20,400人、伸び率は35.2%と好調

最終更新:2017-04-04 17:07:43市場レポート

日本政府観光局(JNTO)が発表している「訪日外客数」統計によれば、2017年1月のシンガポール観光客は前年同月比35.2%増の20,400人と、1月として過去最高を記録しました。訪日外国人全体に占める2017年1月のシンガポール観光客のシェアは、前年同月の0.8%から微増の0.9%となりました。

6_シンガーポール_棒

2016 年は日星外交関係樹立50周年にあたる記念の年であったため、JNTO では1月中旬に両国間の観光交流促進に関する協力覚書を取り交し、日星外交関係樹立50 周年(SJ50)事業を実施しました。その結果、昨年12月には単月過去最高となる75,900人(前年同月比13.3%増)を記録しましたが、 JNTOは年が明けた1月にもその効果が継続、安定的な増加に貢献したとしています。また、前年は2月にあった旧正月休暇が本年は1月に移行したことも、訪日者数の増加に影響したものと考えられると指摘しています。

6_シンガーポール_グラフ

他のアジア市場が前年を下回る伸び率となる中で、シンガポールは昨年9月以降安定した伸びを維持しています。観光庁が行っている訪日外国人消費動向調査(2016年)によれば、シンガポールはアジア市場の中で特に宿泊への旅行支出が高くなっているのが特徴です。絶対数でみると中国や韓国市場より規模が小さいシンガポールですが、ハイエンド層などターゲットを絞った取り組みが有効な市場といえるでしょう。

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