[ 市場レポート ]
【単月訪日数】台湾人観光客、9月過去最高の34.7万人、伸び率は0.1%とプラスに押し留まる
最終更新：2018-03-07 15:55:49市場レポート
日本政府観光局（JNTO）によれば、2017年9月の訪日外客数（推計値）は前年同月比18.9%増の228万人と、2016年9月の191万8千人を上回り、9月として過去最高となりました。これにより9月までの累計は前年同期比17.9%増の2,119万6,400人となっています。訪日台湾人観光客については前年同月比0.1%増の347,800人と、9月の値として過去最高となりました。訪日外国人全体に占める9月の台湾人観光客のシェアは、前年同月の18.1％から15.3%に減少しています。
9月の台湾市場についてJNTOは、今年は中秋節が10月に動いたことで旅行検討を後押しする要因が欠け、さらに座席供給量の減少のほか台風18号の上陸に伴う航空便及びクルーズの一部欠航やキャンセルもみられたと指摘しています。その上で、これまで継続的な訪日旅行プロモーションにより訪日意欲を喚起してきたことで、訪日者数の伸び率はプラスに押し留まったとしています。
観光客数の伸び率は昨年9月が比較的好調だったこともあり、今月は今年2番目に低い0.1%となっています。今年1月から9月の累計観光客数は346万200人と前年同期比にして7.0%の増加となっています。成熟化が進む台湾市場では、ＮＨＫによる大河ドラマのロケ地が観光の対象となるなど観光行動の多様化に引き続き注目していきたいところです。