[ 市場レポート ]
【単月訪日数】香港観光客、1月として過去最高の18.5万人、伸び率は48.4%と高い値を記録
最終更新：2017-04-04 17:05:18市場レポート
日本政府観光局（JNTO）が発表している「訪日外客数」統計によれば、2017年1月の香港観光客は前年同月比48.4%増の185,500人と、1月として過去最高を記録しました。これにより、訪日外国人全体に占める2017年1月の香港観光客のシェアは、前年の6.8％から8.1％と2%の増加となりました。
2017年1月の香港市場についてJNTOは、他のアジア市場と同様に2016年は2月にあった旧正月休暇が本年は1月に移行したことを、訪日者数が大幅に増加した要因として指摘しています。また、これまでの増便等により航空座席供給量が前年比で約2割増加したことなども訪日需要の増加に寄与したとしています。冬の魅力を訴求するウェブ広告やLCCとのキャンペーンなどの訪日旅行プロモーションも、訪日意欲の喚起に貢献したといい、冬季の訪日需要が根強いのが香港市場の特徴となっています。
他の東アジア市場における2017年1月の伸び率が前年割れとなる中で、香港市場は前年の値を上回る48.4%の伸びをみせました。旧正月休暇の移行が最大の要因として効いているとしても、市場の拡大傾向の継続がみられる市場の一つと捉えられます。香港市場のピークシーズンである7月と12月に比べ、1月～3月にはまだ伸びしろがあり、今度も引き続き成長が期待されます。