[ 市場レポート ][ 中国 ]
【年間訪日数】中国人観光客、2017年は過去最高の735万人、初めて年計で700万人超え
最終更新：2018-08-15 13:16:08市場レポート
日本政府観光局（JNTO）によれば、2017年12月の訪日外国人観光客数（推計値）は前年比23.0%増の252万1千人と、2016年12月の205万1千人を上回り、12月として過去最高となりました。これにより2017年の訪日外国人観光客数は前年比19.3%増の2,869万1千人と、統計史上最多となりました。訪日中国人外国人観光客数については、前年比15.4%増の7,355,800人となり、初めて年計で700万人を超え過去最高を記録しました。訪日外国人全体に占める2017年の中国人観光客のシェアは、前年の26.5％から微減の25.6%となっています。
2017年の中国市場についてJNTOは、5月の査証発給要件の緩和に伴う個人旅行（FIT）需要の高まりや、クルーズ船寄港数の増加などを背景に、全ての月で同月過去最高を記録したとしています。特にハイシーズンである8月は、全市場を通じて初めて80万人台に達し、単月として過去最高を記録しました。
中国市場は8月以降、好調な伸び率を記録してきました。観光庁による訪日外国人消費動向調査（2017年年間値・速報）によれば、市場別の旅行消費額において中国が全体の38.4％を占める1兆6946億円でトップとなっています。訪日外国人の4人に1人が中国となっている中、特に買い物消費を牽引する市場として、引き続き存在感を発揮していくことが予想されます。