INBOUND REPORT

[ 市場レポート ]

単月で初めて200万人突破
3月の訪日外国人数は前年比31.7%増の201万人

最終更新:2016-04-25 20:56:11市場レポート

4月20日、日本政府観光局(JNTO)の発表によると、3月の訪日外国人数は前年同月比31.7%増の201万人となり、初めて単月で200万人を超えて過去最高を更新したことが分かりました。これまで単月過去最高は、2015年7月の192万人でした。

 近年人気が高まっている桜シーズンを迎えたことや、昨年4月だったイースター休暇が今年は3月となり、欧米市場や一部アジア市場からの訪日需要が増加したことが主な要因として考えられます。

 また、政府主導による継続的な訪日旅行プロモーションや航空路線の拡大、クルーズ船の寄港増加、さらに燃油サーチャージの値下がりも、訪日外国人数の増加を後押ししているようです。

  国・地域別では、19の国や地域が3月としての過去最高を記録。1位の中国は47.3%増の49万8100人で、毎月のように過去最高を記録しています。3月になって伸び率は前年同月に比べて緩やかになっているものの、クルーズ船寄港数が昨年より増加したこともあって、訪日需要の押し上げに貢献しています。

 2位の韓国は、39.5%増の37万4100人となり、過去最高を記録。個人旅行の増加により、出国者数が順調に増加しています。その中でも訪日者数の伸びが顕著で、ソウル・釜山発便を中心とした航空路線の拡大などにより好調に推移しています。

 またフィリピンは、前年同月比40.0%増の3万7500人が訪日しており、ホーリーウィーク(聖週間)が今年は3月末となったことや、3月15日から格安航空会社(LCC)のジェットッスタージャパンが新規にマニラ–成田線を開設したことも訪日意欲を後押ししたと考えられます。

 2016年になってからも毎月、過去最高の訪日観光客数を記録するなど、訪日観光客数は増加することが予想されます。4月は桜人気に加えて、中華圏の清明節やタイのソンクラーン(タイ正月)といった連休、クルーズ船の寄港などが増加要因として考えられますが、熊本・大分地震の影響も少なからず考えられるので、今後の動向を注視していく必要がありそうです。

 
 
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