[ 市場レポート ]
【単月訪日数】中国人観光客、2月として過去最高の50万人、春節休暇の移行により伸び率2.0%を記録
最終更新：2017-04-04 17:57:15市場レポート
日本政府観光局（JNTO）によれば、2017年2月の訪日外客数（推計値）は前年同月比7.6%増の203万6千人と、2月として過去最高となりました。訪日中国人外客数（推計値）についても、前年同月比2.0%増の509,100人で、2月の値として過去最高を記録しています。訪日外国人全体に占める2月の中国人観光客のシェアは、前年同月の26.4％から微減の25.0%となっています。
2017年2月の中国市場についてJNTOは、クルーズによる訪日が需要を下支えしたものの、前年は2 月にあった旧正月（春節）休暇が、本年は1月末に移行した影響などもあり、5か月ぶりに一桁の伸び率にとどまったとみています。2月の伸び率はふるわなかったものの、旧正月期間を含む1月～2月の合計では前年同期比17.0%増となっており、中国市場の堅実な成長の継続が見受けられます。
2016年2月以降、おおむね2桁の伸び率を維持している中国市場は、訪日観光客の4人に1人が中国人という状況が続いており、日本のインバウンドにとって重要なファクターであることに変わりはありません。3月は桜の開花シーズンを迎えるため、花見を目的とした旅行需要が見込まれ、3月の中国市場の伸び率からも目が離せません。