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[ 市場レポート ]

【単月訪日数】台湾人観光客、2月は1.7%減少の34.3万人、4年1ヶ月ぶりの伸び率マイナス

最終更新:2017-04-04 17:59:47市場レポート

日本政府観光局(JNTO)によれば、2017年2月の訪日外客数(推計値)は前年同月比7.6%増の203万6千人と、2月として過去最高となりました。台湾人観光客については前年同月比1.7%減の343,000人と、昨年の値を下回る結果となりました。訪日外国人全体に占める2月の台湾人観光客のシェアは、前年同月の18.5%から16.8%と約2%の減少となりました。伸び率がマイナスとなるのは4年1ヶ月ぶり。
3_台湾_棒
伸び率が低迷する台湾市場についてJNTOは、2016年の復興(トランスアジア)航空の解散に伴うツアーキャンセルや、旧正月(春節)休暇期間の1月末への移行などの影響も受け、伸び率がマイナスに転じたと分析しています。昨年からの周辺諸国へのLCC路線拡大などを背景に、外国旅行需要の周辺諸国への分散が進んでおり、これらも訪日者数の伸び悩みに繋がっていると指摘しています。
3_台湾_グラフ
マイナス成長を記録した台湾市場ですが、旧正月期間を含む1月~2月の合計では、前年同期比3.6%増の693,800人とプラスの伸びを維持しています。しかしながら、LCC路線の拡充などを背景に日本のインバウンド競争力の強化がますます求められています。「なぜ他国ではなく日本に来るのか」という問いへの答えを用意できるかが、日本のインバウンドを占うカギといえるでしょう。

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