INBOUND REPORT

[ 市場レポート ]

【単月訪日数】シンガポール観光客、2月は13.5%減の17,600人、円高の影響も懸念

最終更新:2017-04-04 18:02:47市場レポート

日本政府観光局(JNTO)によれば、2017年2月の訪日外客数(推計値)は前年同月比7.6%増の203万6千人と、2月として過去最高となりました。一方、訪日シンガポール観光客は前年同月比13.5%減の17,600人と、前年の値を下回る結果となりました。訪日外国人全体に占める2017年2月のシンガポール観光客のシェアは、前年同月の1.1%から微減の0.9%となりました。
6_シンガーポール_棒
 2016 年12月には単月過去最高となる75,900人(前年同月比13.3%増)を記録したシンガポールですが、前年は2月にあった旧正月休暇が、今年は1月末に移行したことに加え、旅行検討時期であったと考えられる前年11 月頃の円高が影響しで訪日意欲が抑制されたことなどもあり、伸び率はマイナスとなったとJNTOは指摘しています。

6_シンガーポール_グラフ
マイナスの伸び率を記録したシンガポール市場ですが、旧正月期間を含む1月~2月の合計では、前年同期比7.2%増の38,000人とプラスの伸びを示しています。シンガポールについては単月ごとの訪日客数の差が大きい点が特徴です。2016年8月にもマイナス4.1%の伸び率となりましたが、2015年の大型連休に伴う旅行特需や韓国でのMERS感染拡大による訪日への振替需要などの反動でした。インバウンドにおいては第3国が変動要因となることもあり、幅広い情報のキャッチが有効です。

PAGE TOP