[ 市場レポート ]
【単月訪日数】台湾人観光客、3月として過去最高の34.3万人、伸び率は3.5%とプラスに回復
最終更新：2017-05-09 12:14:02市場レポート
日本政府観光局（JNTO）によれば、2017年3月の訪日外客数（推計値）は前年同月比9.8%増の220万6千人と、3月として過去最高となりました。台湾人観光客については前年同月比3.5%増の339,000人と、3月の値として過去最高となりました。訪日外国人全体に占める3月の台湾人観光客のシェアは、前年同月の16.3％から15.4%の微減となりました。
伸び率が低迷する台湾市場についてJNTOは、LCC路線の新規就航が好要因としてあったとしながらも、前年の復興航空解散や航空会社各社の運航機材小型化等による航空座席供給量の減少傾向が継続している点に触れ、前年同月比で微増に留まったとしています。また、直近までの台湾のアウトバウンドについて、他のアジア諸国等への渡航者数が伸びている状況もあり、引き続き動向を注視する必要があると指摘しています。
2月はマイナス成長を記録した台湾市場ですが、3月は1桁ながらプラスの伸びを取り戻しました。台湾市場の伸び率は2017年7月からおおむね1桁台にとどまっており、昨年の傾向や航空座席供給量の減少を鑑みると、訪日滞在日数の増加や高級志向の旅行者層の取り込みなど、旅行消費単価の向上に寄与する取り組みの増強が求められてくるでしょう。