[ 市場レポート ]
【単月訪日数】オーストラリア観光客、伸び率マイナス4.2%と前年を下回る、訪日数は4.0万人
最終更新：2017-05-09 12:23:42市場レポート
日本政府観光局（JNTO）によれば、2017年3月の訪日外客数（推計値）は前年同月比9.8%増の220万6千人と、3月として過去最高となりました。一方、訪日オーストラリア観光客は前年同月比4.2%減の40,000人と、前年の値を下回る結果となりました。訪日外国人全体に占める3月のオーストラリア観光客のシェアは、前年同月の2.1％から1.8%と0.3%減となりました。
オーストラリア市場の伸び率がマイナスとなった要因としてJNTOは、桜を目的とした訪日旅行は例年通り人気が高く、ツアー等も好調であったとしたうえで、前年は3月にあったイースター休暇が本年は4月に移動した影響も大きく、2014年3月以来、約3年ぶりに前年同月を下回ったと指摘しています。
日本―オーストラリア間の航空座席供給量が増加し訪日需要の追い風となっている一方、オーストラリア市場の訪日時期が12月・1月のウィンタースポーツシーズンが中心となっており、5月～8月のサマーシーズンにおける訪日数が少ない課題があります。台湾や香港市場のように年間における訪日数の季節較差が縮まることにより、各月の伸び率も安定することが期待されます。冬はスキー・スノーボード、夏はラフティングといった現在ある魅力の活用も大いに期待されます。