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[ 市場レポート ]

【6月速報】訪日観光客推移/台湾

最終更新:2016-08-04 15:38:42市場レポート

【訪日外客数】台湾人観光客、堅調な伸び率を維持、2016年5月も同月過去最高の37.5万人超

日本政府観光局(JNTO)によれば、2016年5月の訪日台湾人外客数(推計値)は、前年同月比10.5%増の375,500人で、5月の値として過去最高を記録しました。訪日外客数全体に占める台湾人観光客のシェアは、前年同月の値から大きな変動はなく約20%で推移しています。2016年1月~5月の総数を前年同期と比較してみると、1,758,000人で伸び率は21.5%と本年も順調な推移をたどっています。本年1月~5月の観光客数で他の国と比較すると、韓国と中国に続き第3位となっています。

today_グラフ_訪日_台湾棒

他の東アジア市場と同様、先の熊本地震の影響を受けて九州への団体ツアーの予約が伸び悩んでいる旅行会社もあります。そうした中、立山黒部アルペンルートの人気に合せた小松、富山線の臨時増便や、日本国内の複数のルートから立山黒部を訪れるツアー商品が造成されました。また、新たな訪日クルーズの催行や、格安航空会社(LCC)による特別キャンペーンなども訪日意欲を喚起す要因につながり、堅調な推移が見られました。

today_グラフ_訪日_台湾折線

一方で、観光客数の伸び率は徐々に減少してきており、1人当たり旅行消費額の推移と併せて今後の動向が注目されます。国民のほぼ6人に1人が日本旅行をするといわれる台湾ですが、訪日リピーターも多く、そうしたリピーターの細やかなニーズに応える地域の受入整備が重要でしょう。

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