[ 市場レポート ]
【７月速報】訪日観光客推移／中国
最終更新：2016-08-04 15:53:54市場レポート
【訪日外客数】中国人観光客、2016年6月も引き続き同月過去最高を記録、前年同月比26%増の582,500人
2016年上半期の外客数（推計値）が1,171万4千人を記録しましたが、日本政府観光局（JNTO）によれば、2016年6月の訪日中国人外客数（推計値）は、前年同月比26%増の582,500人で、先月に引き続き同月の値として過去最高を記録しました。この数字は2015年8月の591,510人に次ぐ訪日外客数です。全体に占める中国人観光客のシェアは、前年同月の値から大きな変動はなく約29%で推移しています。
5月も堅実な伸びを見せた中国ですが、クルーズ需要や日中間の地方航空路線の拡大、6月9日～6月11日の端午節に伴う連休、訪日旅行プロモーションの効果などの要因により、引き続き訪日市場全体を牽引しています。2016年1月～6月の総数を前年同期と比較してみると、3,076,600人の伸び率は41.2%と他の国・地域と比べて高くなっており、爆買い傾向の減衰など消費額の減少が心配される中、中心的なマーケットである点において変化はありません。
一方、昨年6月には170%近い伸び率を示していた中国だけに、本年における伸び率の減速には留意したいところです。外客数の増加ばかりが目標ではないのは当然ながら、日本のインバウンドの8割をアジア圏に頼っている現状をどう考えるかが重要ではないでしょうか。