INBOUND REPORT

[ 市場レポート ]

【7月速報】訪日観光客推移/台湾

最終更新:2016-08-04 15:54:23市場レポート

【訪日外客数】台湾人観光客、2016年6月は同月過去最高の39.7万人超、初の東北地方へのLCCにも期待

 日本政府観光局(JNTO)によれば、2016年6月の訪日台湾人外客数(推計値)は、前年同月比15.2%増の397,800人で、6月の値として過去最高を記録しました。訪日外客数全体に占める台湾人観光客のシェアは、前年同月の値から微減の20%となっています。2016年上半期の総数を前年同期と比較してみると、2,155,800人で伸び率は20.3%と順調な推移をたどっています。また、上半期の月ごとの観光客数の増減をみてみるとおおむね昨年と同じ傾向となっています。

today_グラフ_訪日_台湾棒

 先の熊本地震の影響も懸念されていましたが、レジャー利用客が主流の格安航空会社(以下、LCC)の浸透が個人旅行需要を後押ししているほか、6月9日~6月12日の端午節連休や沖縄を中心としたクルーズ船の寄港、JNTOが5月に出展した3つの旅行博での旅行商品販促なども6月の訪日者数増加に寄与したとしています。6月3日には中華航空の熊本―高雄線が再開し、また6月29日には「タイガーエア台湾」が台湾から東北地方への初のLCC として仙台に就航するなど、夏休みに向けた誘客が期待されます。

today_グラフ_訪日_台湾折線

 韓国や中国と同様、クルーズ船の寄港が一つのキーワードとなっており、今後はクルーズ観光の多様化や港湾の整備などが課題となってきます。さらに、外国人観光客の地方誘致の観点からはLCCの就航を契機として東北観光へのテコ入れなども重要な取り組みとなるでしょう。

PAGE TOP