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[ 市場レポート ]

【ドイツ】人口比90%に相当する7,173万人がインターネットを利用、スマートフォンの所有率は65%と低い傾向

最終更新:2016-08-29 12:00:56市場レポート

ソーシャルメディア・コンサルティング企業「We Are Social」(本社:ロンドン)が発表している調査報告「Digital in 2016」には、全世界30ヶ国のインターネットやソーシャルメディアの利用状況に関する統計がまとめてられています。
今回は、この報告書から「ドイツ」の状況に焦点をあて、ヨーロッパ地域のインターネットやソーシャルメディアの利用状況を見てみましょう。

まずはドイツのデジタル環境についての概観です。ドイツの総人口8,069万の約90%に相当する7,173万人がインターネットを利用しています。ソーシャルメディアの利用者は2,900万人と国民の約36%が利用する結果となっており、アジア諸国のみならず欧米諸国の値と比較して低い利用率が示されています。

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デバイスのタイプ別に普及率を見てみると、ラップトップPCを含むパソコンが77%と高い結果が出ています。続いてスマートフォンは65%とやや低い値となっているものの、タブレット端末が30%と比較的高い普及率が伺えます。

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次にメディアごとの利用時間です。スマートフォンの所有率は65%でしたが、モバイル端末によるインターネット利用時間1時間21分と隣国フランスの58分よりも30分ほど長くなっています。一方、パソコンやタブレットの利用時間およびテレビの視聴時間がアジア圏よりも長い点は他の欧米諸国と同じ特徴です。

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インターネット利用頻度については、「毎日利用する」と答えたユーザーが77%と高い値となっています。ただし「1週間に1度以上利用する」と答えたユーザーも19%となっており、フランスと比較すると全体の利用頻度は。やや低い結果となっています。

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続いてソーシャルメディア利用のデータも見ていきます。ドイツでは欧米地域としてはやや低い結果の36%がソーシャルメディアを利用しており、30%がモバイル端末からのアクセスとなっています。

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続いてソーシャルメディア利用のデータも見ていきます。ドイツでは欧米地域としてはやや低い結果の36%がソーシャルメディアを利用しており、30%がモバイル端末からのアクセスとなっています。

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最後に、EC(eコマース)についてのデータです。ドイツでは、74%の端末で過去30日以内に商品やサービスが購入されているという結果になっています。モバイル端末でのネットショッピングについては20%と低い値になっているものの、パソコンでの購入は72%の端末で行われており、フランスよりも全体的に010%ほど高い結果となっています。

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ここまでドイツのインターネット・ソーシャルメディアのデータを見てきました、欧米全体の傾向と同様にパソコンによるインターネット利用がモバイル端末に比べて優位にある点やテレビの視聴率の高さが見て取れます。一方、モバイル端末によるインターネット利用時間の長さなど、欧米と一括りに言っても隣国フランスとの違いも各所に表れていました。ドイツのデジタル環境のデータからも改めて、国別の分析が重要であることがわかります。

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