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[ 市場レポート ]

【8月速報】訪日観光客推移/中国

最終更新:2016-11-10 11:47:41市場レポート

【単月訪日数】中国人観光客、73万人越えで単月過去最高を記録、前年同月比26.8%増

 日本政府観光局(JNTO)によれば、2016年7月の訪日中国人外客数(推計値)は、前年同月比26.8%増の731,400人で、単月の値として過去最高を記録しました。訪日外国人全体に占める7月の中国人観光客のシェアは、前年同月の30.1%から微増の31.8%となりました。全市場を通じて初めて単月で70 万人を超える好調さを見せた中国は、引き続き訪日者数全体の伸びを牽引する役割を果たしています。

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 JNTOによると夏のピークシーズンを迎えた7月は、クルーズ船の寄港増加が訪日者数の増加に大きく寄与。個人旅行(FIT)需要も堅調で、オンライン・トラベル・エージェント(OTA)とのタイアップキャンペーンや旅行博での販促などの訪日旅行プロモーションの効果が7月の訪日客数の増加につながったものと分析しています。

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 一方、先月に引き続き観光客数の伸び率は20%台にとどまりました。今年度に入ってからは伸び率の減少傾向がみられる中国は、爆買いによる消費額の低調も指摘されており、観光客数の伸び率維持ばかりでなく、客単価の増加をどう生み出していくかがカギとなります。特に中国人観光客のFITに伴う「コト消費」への関心の高まりには注目していきたいところです。

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