[ 市場レポート ]
【８月速報】訪日観光客推移／台湾
最終更新：2016-11-10 11:48:37市場レポート
【単月訪日数】台湾人観光客、7月過去最高の397,000人、伸び率は1桁にとどまる
日本政府観光局（JNTO）が発表している「訪日外客数」統計によれば、2016年7月の台湾人観光客は前年比9.8%増の397,000人と、7月として過去最高を記録しました。訪日外国人全体に占める７月の台湾人観光客のシェアは、前年同月の18.9％から微減の17.3%となっています。1月期以降では毎月30万人、4月期以降は毎月370万人以上の観光客が日本を訪れており、年較差が比較的小さいのが台湾市場の特徴です。
6月29日には「タイガーエア台湾」が台湾から東北地方への初のLCC として仙台に就航した台湾ですが、 7月の観光客増加の背景として、JNTOは学校休暇に伴う家族旅行需要の増加や、沖縄方面を中心とした訪日クルーズの催行などが、訪日者数の押し上げに寄与したとしています。
その一方、伸び率は今年で一番低い9.8％と1桁に留まりました。その背景として、円高の進行に伴う相対的な旅費の値上がりや航空会社のストライキ等の影響による日台路線の減便といった外的要因があるとJNTOは指摘しています、3月期以降の伸び率は10%台と昨年に比べると大きく低調しており、今後の動向には注意が必要です。