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[ 市場レポート ]

【9月速報】訪日観光客推移/アメリカ

最終更新:2016-11-28 12:30:44市場レポート

【単月訪日数】アメリカ人観光客、前年比15.4%増の8.8万人、8月の値として過去最高

 日本政府観光局(JNTO)が発表している「訪日外客数」統計によれば、2016年8月のアメリカ人観光客は前年比15.4%増の88,800人と、8月として過去最高を記録しました。訪日外国人全体に占める8月のアメリカ人観光客のシェアは、前年同月の4.2%から4.3%と微増となりました。また、月ごとの観光客数の変動はおおむね昨年と同じ傾向で推移しています。アジア以外の単地域としては最も高いシェアとなっているのがアメリアです。

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 8月の観光客増加の背景として、JNTOは米国のアジアへの渡航者数が増加傾向にある中、訪日旅行への関心の高まりや各国でのテロ発生などを受けた安全な旅行先へのニーズが、安定した訪日需要の創出に繋がったとしています。また、8月末に約2,000人規模の報奨旅行が催行されたことも、押し上げ要因となったと分析しています。

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 また、訪日客数の伸び率については15.4%とやや落ち込む値となりました。しかし、訪日観光客全体占める割合は北米全体でも5%と小さく、伸びしろの大きい地域の一つといえるでしょう。外務省の調べによれば米国における日系企業の進出は7849拠点と中国に次いで2位となっており、ビジネス旅行やMICEといったレジャー以外の需要の拡大も重要な要素となる市場です。

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