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[ 市場レポート ]

【10月速報】訪日観光客推移/中国

最終更新:2016-11-28 12:30:26市場レポート

【単月訪日数】中国人観光客、9月過去最高の訪日者数52.2万人、一方前年同月比伸び率は一桁台にとどまる

 日本政府観光局(JNTO)によれば、2016年9月の訪日中国人外客数(推計値)は、前年同月比6.2%増の522,300人で、9月の値として過去最高を記録しました。訪日外国人全体に占める9月の中国人観光客のシェアは、前年同月の30.5%から減少して27.2%となっています。中国については1月からの累計観光客数が500万7千人に達し、昨年の年計累計である499万人を3カ月早く超える結果となりました。

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 JNTOは、中華圏の中秋節など祝日に伴う連休や休暇に加え、中国を中心としたクルーズ船の寄港が訪日外客数の増加の下支えとなったとしています。一方で、台風等の影響により、大幅な寄港増が見込まれていた中国からのクルーズ船に多くキャンセルが発生したことなどから伸び悩み、今月は一桁台の伸びにとどまりました。

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 9月の全体の訪日外客数は、前年同月比19.0%増と勢いがあっただけに、中国の伸び率6.3%という値は気になるところです。今年に入ってから中国からの観光客数の増加傾向は継続しているものの、4月以降の伸び率の低調傾向が続いています。爆買い傾向の鈍化による消費額の減少や観光客の関心の変化などが指摘されており、中国市場の変化をモニタリングする意義は大きいといえるでしょう。

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