[ 市場レポート ]
【10月速報】訪日観光客推移／アメリカ
最終更新：2016-11-28 12:29:01市場レポート
【単月訪日数】アメリカ人観光客、前年比26.9%増の9.6万人、伸び率は今年最大の値
日本政府観光局（JNTO）が発表している「訪日外客数」統計によれば、2016年9月のアメリカ人観光客は前年比26.9%増の96,800人と、9月として過去最高を記録しました。訪日外国人全体に占める9月のアメリカ人観光客のシェアは、前年同月の4.7％から5.0%と微増となりました。今年の累計観光客数は91.4万人と100万人達成を目前に控えるほか、昨年1月～11月の累計値94.3万人をほぼ2ヶ月前倒しで記録するペースです。
9月の観光客増加の背景として、JNTOは米国人のアジアへの渡航者数が増加傾向にある中、8月のナショナルジオグラフィックトラベル誌と共催したフォトコンテストなど、継続的な訪日旅行プロモーションも訪日意欲を喚起し、安定した訪日需要の創出に繋がったとしています。また、9月初旬に報奨旅行が約2,000人規模で催行されたことも押し上げ要因となりました。国連総会期間中にニューヨークで開催された訪日観光セミナーでは、安倍内閣総理大臣が日本の観光魅力について情報発信し、米国からの更なる訪日を呼びかけました。
また、訪日客数の伸び率については先月15.4%とやや落ち込んだものの、今月は26.9%と今年最大の伸び率となりました。数千人規模の報奨旅行が押し上げ要因として指摘されているように、やはりMICEによるインバンドへの好影響は大きなものがあります。特に高所得者層が厚い国や地域についてはハイエンドの観光客の取り組みが重要な課題となっています。