[ 市場レポート ]
【単月訪日数】中国人観光客、1月として過去最高の63万人、伸び率32.7%を記録
最終更新：2017-04-04 17:01:49市場レポート
日本政府観光局（JNTO）によれば、2017年1月の訪日外客数（推計値）前年同月比24.0%増の229万6千人と、1月として過去最高となりました。訪日中国人外客数（推計値）についても、前年同月比32.7%増の630,600人で、1月の値として過去最高を記録しています。訪日外国人全体に占める1月の中国人観光客のシェアは、前年同月の25.7％から微増の27.5%となっています。
2017年1月は、昨年まで2月にあった旧正月（春節）休暇が1月に移行しため、その前後期間を含め訪日者数が増加しました。こうした11月の概況について、JNTOは春節期間のチャーター便運航による航空座席供給量の増加や、旺盛なクルーズ需要が訪日者数の押し上げに寄与したとしています。また加えて、2016年12月に実施した現地旅行会社との共同プロモーションも訪日意欲を喚起したとの見方です。
2016年8月以降、10%から1ケタ台にとどまっていた観光客数の伸び率は32.7%となり、昨年の2・3月時期と同水準の値を記録しました。中国市場の観光客数に落ち着きがみられる中で、春節時期の訪日需要が依然として根強い傾向が伺えます。訪日数がみたピークシーズンは7・8月の夏季ですが、その分冬季や春季の伸びしろが大きいといえるでしょう。