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【年間訪日数】中国観光客、2018年は過去最高の838万人、年計で全市場初の800万人超え

最終更新:2019-07-12 15:13:41市場レポート

日本政府観光局(JNTO)によれば、2018年12月の訪日外国人観光客数(推計値)は前年比4.4%増の263万2千人と、2017年12月の252万1千人を上回り、12月として過去最高となりました。これにより2018年の訪日外国人観光客数は前年比8.7%増の3,119万2千人と、統計史上最多となりました。訪日中国人外国人観光客数については、前年比13.9%増の8,380,100人となり、全市場で初めて年計で800万人を超え過去最高を記録しました。訪日外国人全体に占める2018年の中国のシェアは、前年の25.6%から1.3%増の26.9%となっています。

 

 

2018年の中国市場についてJNTOは、FIT市場の拡大を受け関西空港閉鎖の影響を受けた9月を除く月で同月過去最高を記録したことに触れ、地震や豪雨など自然災害による訪日旅行控えは限定的で、年の後半も前年同月を上回るペースを維持したとしています。特にハイシーズンである7・8月は、80万人を超える訪日があり、7月には単月として過去最高となる879,097人を記録しました。

 

 

観光庁による訪日外国人消費動向調査(2018年年間値・速報)によれば、市場別の旅行消費額において中国が全体の34.1%を占める1兆5,370億円でトップとなっています。1人当たりの旅行支出は223,640円と引き続き他のアジア市場より群を抜いて高い支出額となっています。一方、FIT化の進行に伴い客層の変化が予想され、客層ごとに消費傾向を分析することが重要です。

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