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【3月訪日数】香港、前年同月を下回る17.1万人、伸び率はマイナス12.4%と2桁の減少

最終更新:2019-07-12 16:40:02市場レポート

日本政府観光局(JNTO)によれば、2019年3月の訪日外客数(推計値)は前年同月比5.8%増の276万人と、2018年3月の260万8千人を上回り、3月として過去最高の記録となりました。香港については、前年同月比12.4%減の171,400人となりました。3月までの年間累計は前年同期比5.5%減の505,000人となっています。また、訪日外客数全体に占める3月の香港のシェアは、前年同月の7.5%から1.3%減の6.2%となっています。

 3月の香港市場についてJNTOは、旅行先として安価な中国行きツアーなどが好評だったことに加え、昨年は3月末からであったイースター休暇が今年は4月後半からとなったことの反動により、訪日者数は前年同月を下回ったとしています。

1月から5月にかけた春シーズンでは最も旅行者数の多い月である3月に、伸び率が2桁のマイナスとなったことから、やはり2018年10月に開通した香港・マカオ・中国を結ぶ「港珠澳大橋」の影響は避けられないとみられます。旅行市場には一定の「ブーム」があると考えれば、東京五輪が開催される来年以降どのように香港市場を取り込むのかといった戦略立てが求められます。

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