INBOUND REPORT

[ 市場レポート ]

【単月訪日数】イギリス観光客、2月は5.3%減の19,000人、中華系英国人の訪日需要の変動が影響か

最終更新:2017-04-04 18:06:15市場レポート

日本政府観光局(JNTO)によれば、2017年2月の訪日外客数(推計値)は前年同月比7.6%増の203万6千人と、2月として過去最高となりました。訪日イギリス観光客は前年同月比5.3%減の19,000人と、昨年の値を下回る結果となりました。訪日外国人全体に占める2017年2月のイギリス観光客のシェアは、昨年の1.1%から0.9%の微減となりました。

9_イギリス_棒

伸び率がマイナスに転じたことについてJNTOは、例年冬季は訪日旅行のオフシーズンであることや、前年は2月にあった旧正月(春節)時期が1月末に移行したことによる中華系英国人の訪日需要の変動などを背景に指摘しています。加えて、旅行会社へのヒアリングでは、前年と比較し訪日スキー客が減少しており、スキー需要の伸び悩みも訪日者数に影響を与えたとしています。

9_イギリス_グラフ

2月の伸び率から言えることとして、インバウンドにおいて対象市場の民族構成にも気を配る必要があるという点が挙げられます。旧正月の移行が伸び率のマイナス要因として指摘されているように、日本のインバウンドにおいて中華系訪日客の存在は国家横断的に影響が大きいといえるでしょう。国家単位ではなく顧客単位で考えることがインバンドでは求められます。

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