INBOUND REPORT

[ 市場レポート ]

【単月訪日数】フランス観光客、2月は4.8%減の13,800人、春節時期の移行などが影響か

最終更新:2017-04-04 18:07:16市場レポート

日本政府観光局(JNTO)によれば、2017年2月の訪日外客数(推計値)は前年同月比7.6%増の203万6千人と、2月として過去最高となりました。訪日フランス観光客数は前年同月比4.8%減の13,800人と、昨年の値を下回る結果となりました。訪日外国人全体に占める2017年2月のフランス観光客のシェアは、前年同月とほぼ同値の0.8%から0.7%となっています。
10_フランス_棒
2012年2月以来5年ぶりに伸び率がマイナスに転じたことについてJNTOは、例年2月は人気の桜シーズンを控え訪日需要が落ち着く時期であるとしたうえで、さらに本年は旧正月(春節)時期が1月末に移行したことが、訪日者数に少なからず影響したものと考えられると分析しています。そのような中、現地旅行会社や日系航空会社との共同プロモーションや、新たなブランドコンセプトに基づくテレビCMを活用した広告展開など、日本の露出強化を意識した訪日旅行プロモーションを展開し、訪日意欲の喚起を図ったといいます。
10_フランス_グラフ
アジア市場同様に旧正月の移行がインバウンドに影響していることは間違いないでしょう。一方、ドイツは4.6%、イタリアは0.5%、ロシアは18.7%、スペインは15.6%とプラスの伸び率を維持しており、イギリスやフランス市場の動向に今後も注視していきたいところです。

PAGE TOP