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[ 市場レポート ]

【単月訪日数】フランス観光客、前年を下回る1.6万人、伸び率は3.4%減と2月以来のマイナス

最終更新:2017-08-03 16:45:36市場レポート

 日本政府観光局(JNTO)によれば、2017年6月の訪日外客数(推計値)は前年同月比18.2%増の234万7千人と、2016年6月の198万6千人を上回り、6月として過去最高となりました。これにより6月までの上半期累計は前年同期比17.4%増の1,375万7千人となっています。一方、訪日フランス観光客数は前年同月比3.4%減の16,100人と、前年の値を下回りました。訪日外国人全体に占める2017年6月のフランス観光客のシェアは、前年同月の0.8%から0.7%と微減になっています。
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 6月のフランス市場についてJNTOは、5月に実施された仏大統領選挙決選投票や、6月の仏国民議会選挙などにより、国民の関心が国内に向いていたことなどが影響し、訪日者数は前年を下回ったとしています。ヨーロッパの主要市場であるイギリスとフランスがマイナスの伸び率となった6月ですが、例年閑散期となっていることからも伸びしろは依然として大きいと考えられます。
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 6月のフランス市場低迷に対し、ロシアはビザ発給要件緩和の影響継続などから伸び率58.0%を記録し、スペインは7.2%、ドイツは6.4%などそれぞれ6月として過去最高の観光客数を記録しました。こうしたヨーロッパの様々な地域からの様々なニーズにどう応えていくかが、ヨーロッパ市場拡大のカギといえるでしょう。

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