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[ 市場レポート ]

【7月速報】訪日観光客推移/香港

最終更新:2016-08-08 12:45:46市場レポート

【訪日外客数】香港観光客、同月過去最高の16.3万人超、新規就航路線の影響も

 日本政府観光局(JNTO)によれば、2016年6月における香港の訪日外客数(推計値)は、前年同月比19%増の163,100人で、6月の値として過去最高を記録しました。訪日外客数全体に占める香港人観光客のシェアは、前年同月の値とほぼ同様約8.5%となっています。2016年上半期の総数を前年同期と比較してみると、868,100人で伸び率は25.5%と順調な推移をたどっています。また、上半期の月ごとの観光客数の増減をみてみると本年最多の単月外客数となりました。

today_グラフ_訪日_香港棒

 4月にはイースター休暇と清明節が分離して連休日数が短くなり、3月末のイースター休暇に需要が集中したことや、熊本地震に伴い一部の九州行きツアーが中止された影響で外客数は伸び悩みましたが、訪日旅行全般への悪影響は軽微となっています。その要因として、旅行費用が高騰する桜シーズンや夏休み期間を避けた訪日や、航空座席供給量の増加、LCC のセールスプロモーションが効いたとみられています。航空路線の新規就航については、香港航空が7月15日から大阪/関西〜香港線に就航を開始し、さらに9月14日の米子−香港国際空港間の定期便就航開始が予定されるなど、活発な動きに目が離せません。

today_グラフ_訪日_香港折線

 一方、観光客数の伸び率は減速傾向にあるのが現状です。昨年の6月は80%近い伸び率を記録していたものの2016年は4月以降20%以下にとどまっています。昨年も8月が年間最高の伸び率となったことから今年も7月から8月にかけての変動が気になるところです。

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